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この機械の中には推論する理性がある [心理学]

精神と身体が分離された別物だという考え方は、プラトン及び古代ギリシアに迄遡るが、心身の関係を初めて詳細に記述したのは、17世紀の哲学者ルネ・デカルトである。

1633年に出版されたデカルト著「人間論」で「非物質的な精神即ち『魂』は、思考を司る大脳中の松果腺に位置しており、他方で身体は神経系のなかをめぐって運動の原因となる『動物精気』でもって動かされる機会のようなものだ」と喝破している。


その基となったのは昨日取り上げたガレノスの気質論から発展したものである。

「我思う故に我有り」と言う有名な句はデカルトの処女作である「方法序説」で主張した有名な命題だ。

このように2つの我、即ち精神と肉体が動物精気の相互作用によって機械の中に理性があると主張した。


デカルトによれば、動物精気を自覚する事によって精神と肉体が相互作用すると考えていたようだ。

次の時代のイギリスアイルランド系哲学者ジョージ・バークリーが「人知原理論」の中で「身体や物体は単に精神の知覚以外のなにものでもない」との主張に発展した。

更に米国のウィリアムジェイムズが「意識の流れの理論」を打ち立てるのにも繋がった。

このブログと同じく力を入れていますので、楽しんで頂ければ幸いです

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