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ネコにとってネズミを「好む」こと以上に自然なことは無い [心理学]

1920年代に、ジョン・B・ワトソンは、生得的な行動でさえ条件付けによって変え得ると主張した。

行動主義の観念をその極限まで推し進めたZing=Yang Kuoは、行動を説明する要因としての本能の実在を否定した。

Zing=Yang Kuoの考えでは、本能とは流通している理論にそぐわない行動を説明する上での、心理学者達にとっての安楽な手法でしか無い。


「過去における私達の行動の探究は、誤った方向へ進んでいた。何代私達は、どのようにして動物の内に自然を組込めるかを探究する代りに、動物の内に自然を見出そうとしていたのだ」。

Zing=Yang Kuoの最も良く知られた実験は、子猫を育てると言うものだ。

1方の猫は生れて直籠の中で鼠と育てられ、、他方の猫は大分成長が進んだ段階で鼠と対面させられた。


これによって分ったのは、「もし子猫が誕生して直に鼠と一緒に同じ籠で育てられたら、鼠に寛容になる。鼠に攻撃を仕掛けないばかりでなく、鼠を『仲間』として受入、共に遊び、愛着を示したりする」という事だ。

Zing=Yang Kuoの研究は、中国における政治事件によって短期間で終わった。

この事件でZing=Yang Kuoは、最初米国へ、次いで香港へ避難せさせるをえなかった。


Zing=Yang Kuoの考えが西側諸国で知られるようになったのは、そろそろ行動主義が衰え始め、認知心理学が台頭しつつある時代になっての事であった。

だが、内面的メカニズムと無関係に進展してゆくZing=Yang Kuoの理論は、本当に足場を置いたコンラート・ローレンツの心理学と真逆の立場として影響力を持った。

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