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無意識原型を提唱したユング [心理学]

スイスの精神科医カール・ユングはフロイトの動機づけの源泉である無意識の中に民族・宗教を跨いで存在する、私達の誰もが自らの経験を意味あるものと認め、それを世代を超えて受け継がれるものを原型と呼んだ。
原型は、多くの種類の行動や感情のパターンと連合するが、取分け直認知され得る特別なものとして、「ペルソナ」「アニムス」「アニマ」、賢者や女神、マドンナにグレートマザー、英雄等がある。
ペルソナは、ユングが定義した原型の中で最も重要な一つで、人間が自らの人格を幾つかの要素に分割して、環境や状況に応じて世界に対して前面に立てている自己を言う。
ユングの考えでは、自己には男性的な部分と女性的な部分があり、アニムスは女性的人格の内にある男性的な要素で、アニマは男性の精神の内にある女性的属性を言う。

アニムスは筋骨隆々たる男性であり、兵士の指揮官であり、クールな倫理学者であり、ロマンティックな女誑しの「本物の男」をあらわす。
アニマは、自然に近しい存在であり、直感的で本能的な森の妖精や処女、魅力的な女性である。
こう言った原型は、私達の無意識の内に実在する限りで、私達の気分や反応に影響したり、予言的な言葉(アニマ)や断固たる合理性(アニムス)としてあらわれることもある。

ユングはペルソナの対極にあるものとして、私達の中にあるものを見たがらない存在を影とした。
最も重要な原型は真の自己で、これは中心的で組織化する原型で、他のあらゆる側面を1つの統合された完全な自己へ統合させようとする「自己実現」へと誘うものである。
原型は夢判断において大きな力を発揮し、真の自己実現を導く。


ユングによるなら、私達が自らの意思によって推論を働かせて行う意識的思考だと見做しているものの大半は、実際には既に無意識的活動に、取分け統合的に働く原型の諸形式に先導されている。
現代ではユングが生み出した原型を使ってМBTIのような性格テスト等に広範に適用されている。
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