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サイケデリック運動を推進したティモシー・リアリー [心理学]

 ティモシー・リアリーは、1960年代のカウンターカルチャーの時代に最も広範に用いられたキャッチフレーズ「しびれて、目覚めて、抜け出せ」を考案したことで、印象的存在となったアメリカの心理学者だ。

 だが、リアリーが私達にこれら3つを実行して貰いたいと望んだ順序は若干異なっている。それによると、社会は政治で汚されており、真の個人に不可欠な意味の深みを許さない、不毛で包括的な共同体で構成されている。そこで私達に必要だとリアリーが考えた最初の事は、「抜け出せ」だ。これは、私達は自分を不自然な執着から解放し、思想においても行為においても自己を信頼できるようになる必要性を主張している。不幸にも、「抜け出せ」は生産活動を止めるよう人々を急き立てるものだと誤解されたが、それは決してリアリーの意図では無かった。

 次に、リアリーは私達に「しびれろ」、詰り無意識を掘り下げて、「君を君自身の身体という神の寺院へ立ち戻らせる秘蹟を見出せ」と語る。これは現実のもっと深い層を、そして経験と意識の様々なレベルを探索せよという指令だ。ドラッグはその方法の一つだ。そしてハーヴァードの教授だったリアリー自身も、幻覚を齎すドラッグLSDを使った実験に手を染めた。

 「目覚める」為にリアリーは、自分の変容を反映した新しい行動パターンを探す事で、新たな展望を携えて社会へ立ち戻り、新しく見出した方法を他者にも教えることを私達に求めた。

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