昨日、一昨日とNHKスペシャルで「シリーズ100年時代を生きる」を見た [認知症]
一昨日の特集は介護施設、作日の特集は医療現場であった。
両者共に課題として挙げている事柄が“認知症”がキーワードになっていた事である。
介護の現場では、認知症になると苛酷な手間が掛る事、医療の現場では本人の意思確認の無い終末期医療が問題になっていた。
社会が勘違いしていないかという疑問を常に持っている。
両特集共に認知症は手が付けられないと言う認識から出ると言う意識すら無く、大問題と報じている。
認知症は改善する症状であると結論を述べておく。
医師では治せないと言うのは事実である。
医師は眼の前の患者と言う点でしか、患者と接せず、その点に応じた薬を処方する事を生業としている。
認知症は高齢になって掛る精神分裂症の症状を呈する事であると言える。
精神分裂症の場合はこれまで多くの心理学者が治療の為にカウンセリングを施して改善を試みている。
詰り、認知症はカウンセリングで改善する症状だと結論付けたい。
カウンセリングするには、臨床心理士の数が認知症患者の数に比べて圧倒的に少ないので不可能である。
患者の事を良く知る家族が行えば、専門的なカウンセリングで無くとも十分である事を理解したい。
事実、筆者も現在92才の母親が3年前にアルツハイマー型認知症に掛ったが、改善させ、意思確認可能な状態にある。
筆者の場合は、脳神経科学に良く通じていて、脳神経細胞の可塑性と言う理解が深い事情がある。
脳神経細胞の死が認知症を呼ぶのだが、未だ周辺には生きている脳神経細胞がある事を知って欲しい。
脳神経細胞は非常に器用で、環境に応じて自身を変化させ、死んだ脳神経細胞の代わりをしてくれるのだ。
もう1つ朗報があり、アルツハイマー型認知症は大脳の脳神経細胞が死んで発症するのだが、大脳のコピーを小脳が持っていて、それは死なずに未だ発症前より活発に動いていると言う報告がある。
詰り、若い人より年を経た人の方が回復が早いと言う事を分って欲しい。
高齢者の認知症は、それ迄の生活体験を良く知っている人が根気よく付き合えばそれだけで治る可能性がある。
家族ないし介護施設スタッフがAIと共同作業をすれば、昨夜や一昨夜に絶望的な話が無くなりそうだ。
先ずは、社会の認知症に対する認識から変えるべきであろう。
そして、認知症に対応するAI開発が急がれる課題であり、これは厚労省が担当し、急げば様々な財源枯渇が防げるだろうし、財政再建にも繋がる話である。
それまでは、家族が諦めずに前向きに回復能力がある事を信じて努力する話である。
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