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人格の気質的4類型 [心理学]

2世紀のローマの哲学者にして自然科学者であったガレノスは、人格の類型という概念を定式化した。

元々ギリシャで唱えられていた4大元素、地(冷たく乾いている)・風(暖かく湿っている)・火(熱くて乾いている)・水(冷たくて湿っている)からヒントを得て気質論を主張した。

それは多血質・粘液質・胆汁質・憂鬱質で、体内における体液のバランスが気質に影響を与えるものでした。


どれか一つの体液が過度に増加すると、それに対応する人格類型が支配的となる。

多血質の人は体内の血液量が多すぎる為、ハートが温かく、友好的で楽天的にして自信に溢れるが、利己的にもなる。

粘液質の人は、過度の粘液の影響で、穏やかにして親切で、冷静かつ合理的だが、緩慢で内気になる事がある。


胆汁質の人は過度の黄胆汁の影響で、激しやすい。

憂鬱質の人は、過度の黒胆汁の影響で、詩的にして芸術的な傾向を示す事が多いが、そこには悲哀と不安の念が伴うことも屡々のようだ。

この学説はルネサンスになって、より進んだ探究にさらされて説得力を失うまでは、中世を通じて西欧社会を支配していた。


医学的には解剖学の進展により、ガレノスの権威は衰退したが、20世紀になって心理学者達に影響を及ぼす、謂わば心理学の父とも呼べる存在であったようだ。

仏教における唯識思想は現代の21世紀になっても通用する理論と考える。

西欧を先進国とし、その考えを優先する学校学習指導要領には辟易とする次第だ。




このブログと同じく力を入れていますので、楽しんで頂ければ幸いです

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