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パヴロフの犬 [心理学]

これは高校の教科書で習った条件反射の有名な話である。

イヴァン・パヴロフはサンクトペテルブルク大学で自然科学を学び、1875年に卒業した後、外科の学校に入学しそこで博士号を、後に特別奨学金を受ける。

1890年に、軍医学校の教授となり、医学研究所の生理学実験室の室長にもなった。


後に彼の名を有名にする犬の唾液に関する実験を遂行したのもここであった。

この実験によってパヴロフは1904年にノーベル賞を受賞する。

1890年代を通じて、パヴロフは犬を用いて一連の実験を行い、その結果を以下のように述べた。


(食餌が眼の前に差し出されるといった)無条件刺激は、(唾液の分泌といった)無条件反応を引起す役目を果す。

もし無条件的な刺激が(ベルの音といった)反応とは無関係な刺激と連合したなら、条件反射が形成されだす。

こうした情景が繰り返されると、(ベルの音といった)条件付け刺激だけでも(唾液の分泌といった)条件反射を惹起するようになる。


今日では、古典的或はパヴロフの条件付けとして知られているものの原理及びパヴロフの実験方法は、哲学の一部ではない真に科学的な心理学の出現においてパイオニア的な段階を画するものと見做されている。

パヴロフの業績は、直に広範な影響を及ぼすようになり、とりわけ米国では、「幼児アルバート」実験で、人間における古典的条件付けを実証したジョン・B・ワトソンやモルモットでさえ特定の仕方で振舞う様に「条件付ける」のが可能である事を明かにしたB・F・スキナーと言った行動主義の心理学者に多大な影響を与えた。

1950年代からは心理療法者達が、「条件付け」を行動療法の一環として用いだした。


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